20230714 山さんブログ-その46
…京セラ・KDDI創業者であり、JALを破綻から2年で再生させた天才経営者、稲盛和夫さんの言葉に触れる機会がありました…
…こんな言葉から始まります…
…「知恵の蔵」の扉をひらき、その叡知を得るにはどうしたらよいのでしょうか…
それには、一点の曇りや邪心もない純粋な心を持って、燃えるような情熱を傾け、真摯に努力を重ねていくことしかないと考えています…
…美しい心を持ち、夢を抱き、懸命に誰にも負けない努力を重ねている人に、神はあたかも行く先を照らす松明を与えるかのように、「知恵の蔵」から一筋の光明を授けてくれるのではないでしょうか…
…私は、自分自身の経験から、強くそう思うのです。そうでも考えなければ、どこにでもいそうな青年でしかなかった私が、京セラやKDDIといった企業を設立して、今日のように発展させることができた、その理由を説明することができないからです…
…京セラの創業にしろKDDIの創業にしろ、私は寝ても覚めても仕事に没頭し、それこそ「狂」がつくほど、凄まじい勢いで働いていました…「世のため人のため、この事業をなんとしても成功させたい」と強く願い、必死の思いでひたむきに仕事に取り組んでいました…その努力の報酬として、「知恵の蔵」に蓄積されている叡知の一部を与えていただいたのではないかと思うのです…
…この「知恵の蔵」の恩恵を受けることができるのは、新規事業の立ち上げや新製品開発など、創造的な仕事に取り組んでいる人だけではありません…美しい心を持って、一心不乱に何かに取り組んでいる人は等しく、その恵みを受けることができると私は考えています…
…「他に良かれかし」と願い、一所懸命必死に生きている人が、何か困難に直面して、悩みに悩み、苦しみもがき抜いているとき、一筋の光明が差すように、天は必ず障害を克服するヒントを指し示してくれるはずです。これも、「知恵の蔵」によるものではないでしょうか…
…「知恵の蔵」とは、真摯に生きるすべての人にひらかれている、私はそう信じています…
…で、ここからは私(山下)の感想です…
…「知恵の蔵」=「利他の心」と言うことでしょうかね…
…知恵の蔵は利他心から生じ、利他心は知恵の蔵に眠る…卵が先か鶏が先か…そういうことかしら…等と自問自答する夏の夜です…
…今更ながらとはいえ、まっこと、凄い人でしたね…寝ても覚めても仕事の事だけを考える…世のため人のためだけに自分の時間を使い切る…もとより私自身の生き様との比較の対象になりませんが、同じ人間と生まれて何が違うのだろうか…と、考えてしまうのです…
…もちろん、出自からして違います…生活環境にも大きな開きがあります…しかし、何よりの違いは、やはり「志」です…方や、寝ても覚めても世のため人のためを考える…私は、起きている間はずっと自分の事を考えてる…寝てる間は何も考えられない…
…しかし、私の人生はまだ少し残っている…稲森さんのように「知恵の蔵」に巡り会えることは出来ないにしても、その片鱗に出会うことは不可能ではあるまい…そう考えるとき、稲森哲学のフレーズが脳裏をよぎるのだ…
…そう言えば、稲森さんの「成功と失敗」という本のフレーズにこのような片言隻句が輝いていました…
①成功に対して、謙虚にして驕らない(ほんの一時期、私(山下)も成功したと思える瞬間がありました)
②人格は「性格+哲学」という式で表せる(私は性格に問題がある)
③心に善き思いを持ったとき、それは善き力となって出ていき、善き結果を連れて戻ってくる(私にも疑似体験はありますよ)
④「他に善かれかし」と願う。(そのように思ったこともありますが長続きしなかった)
⑤美しい「思い」には、周囲はもちろん天も味方し、成功へと導かれる(大いに賛同しています)
⑥努力して、煩悩を抑える。そうすれば、人間の心の奥底にある、美しく優しい心が必ず出てくる(私の場合、煩悩が暴走していた)
⑦どのような厳しい状況にあっても、それを正面から受け止め、誠をつくす(私の場合、厳しい折は逃げていたこともあるような)
⑧利己にとらわれない正しい判断基準、価値観を持つ(これが難しい)
⑨誰にも負けない努力を重ね、夢中になって働くことで、運命は大きく開けていく(努力はしたが、誰にも負けないといえる分量ではなかった)
⑩ひたむきに仕事に打ち込み、人格を高め続ける(そのつもりで取り組んだ人生だが、私の場合、シタムキだった)
⑪美しい心を持ち、夢を抱く(今では夢より枕を抱くことが多くなったように思われる)
…等など…彼の人と私の違いは歴然…しかし私は未だ生きている…稲森さんは故人…ここからは稲森さんに伸びしろは無い…私にはある…よ~し、明日から…いや、今日からまた頑張るぞ~(^o^)
…ということで、今日から突入するはずであった「ヘンリー・ストークス」の珠玉の名言に入れなかった…迷言の極みだ…