20231010 山さんブログ-その59
…早朝、慣れ親しんだ書物の1ページを開く前に、ベランダに出て大きな深呼吸をする瞬間、一気に初冬の冷気が鼻腔に染みこんできます、なんせ時間は3時半…「う~寒~(T_T)」っと一度だけ身震いし、リビングに戻ると愛犬が私を見上げ、「マッサージしてくれ~▽・w・▽」と、身体をすり寄せてきますから、愛情深くスキンコミケ-ション…あと、同じ屋根の下で共に生活しているのは労災…違った、老妻…この妻などとは、ゆうに40年以上は忘れてしまっている肌寄せコミケニケーション…
…必然的に、只今の私が世の中でもっとも愛する自分以外の「命」はこの愛犬です…なんせ、ついさっきまで同じ布団に寝ていましたからね…さらに、日々の朝夕、早足散歩で私の健康維持にも一役…良いことづくめの人犬関係です…私が独り言のように発する愛犬への抗議は、私の膝でまどろむ愛犬が「ぷー」とオナラをしたときぐらいでしょうか…さすがにその時は私も、「勘弁してよ~」ということで膝から追いやります…と言うことで、今も、私がパソコンデスク兼用の勉強机に座った途端、真横でリラックスモードに入っております…
…てな具合で、愛犬との愛を断ち切って今朝も、日課の多読です…
…この、多読対象本については以前も紹介しましたが、現在は「致知」という月刊誌と、「漱石のちょっといい言葉」が加わり、ちょい読み冊子が8冊になりました…どれもこれも秀逸です…まるで品の良い淑女を友として人間学を語り合っているような気分です…当然ながら、本来やるべき「オベンキョウ時間」の確保に影響がありますが、ま、人生は長い…キラキラ輝く時間、キラ苦にやりましょう…
…と、ここまで文字盤を打ち込んだところで、あっち向いて寝ていた愛犬が寂しくなったのか、体制を変えて私の膝を枕に熟睡モードに入りました…これで私は動けない…
…と言うことで、短い左膝だけ愛犬に与え、その他、健全な両手、右足、胴体…そして80%近くまで「不健全な精神と脳」に早朝の冷気が運ぶ酸素を循環させ、先人の教えに目と耳を傾けます…んっ(-_-;)…書物を読むのになして耳まで使うのだ?とな…いやいや…心引かれるフレーズに触れておりますと、まるで著者が直接私に語りかけているような錯覚に陥ることがしばしばございますからね…
…これは、ボケ領域にある老脳のおかげ…というか、効能(脳)ではあるまいか…
…ともあれ、ここらで本題に入りましょう…
…本日の出だしは、購読を始めて4ヶ月目の月刊誌「致知」から…で、巻頭の言葉はJFEホールディングス名誉顧問の數土(すど)文夫さん…要諦は、「先に知る者は勝つ」という言葉…この言葉自体は「孫子」の「用間(ようかん)編」にある教えだそうで、これを日本でよく用いた人の代表が徳川家康だということです…戦国時代、自陣兵站の在り方や、相手方陣営の事情(人心、禄高、戦備、兵員、戦法等など)を先んじて正確に知り得たものが戦争に勝利するという原則論です…
…因みに日本で最初に「孫子の印刷本を発行したのが、その徳川家康だそうで…部下にも読ませたのでしょうね…で、史実から彼の用間(間者(忍者)を用いて)…敵方の内情調査を敢行したことは私たちの知るところです…伊賀・甲賀の忍者を日本中に派遣して情報収集を徹底しました…現在の江戸城に「半蔵門(服部半蔵の名前)」という搦手(からめて)門がありますが、これなぞ、家康が忍者群をどれほど重要視していたかを物語りますね…猿飛佐助も居たのでしょうかね…
…信長、秀吉が体験から学んだとされることに対し、家康は戦時が途絶えたことのない中国の歴史書(主に軍略本)から学んだということです…やはり天下一の天下人、目線が一歩先んじてましたね…もちろん、家康の天下統一が情報収集だけで勝ち得たものでもなく、信長や秀吉が情報収集を軽んじていたということでもありません…家康とでは情報収集に対する視点の差、乃至、「金のかけ方」に差があったということはありましょうかね…そして、信長の最後となった本能寺の変、秀吉の朝鮮出兵以降の凋落…これらの失敗は「過信」が原因ではないでしょうか…ここでの失敗の本質部分は先の大東亜戦争(第二次世界大戦)で犯した当時の軍部の過信に通じます…
…そしてこの「先に知る」ということの重要性は、現在のビジネスパーソンにとっても、いやいや、全ての競争社会でもっとも重要視される視点です…その最たるものとして、数学、科学、物理、天文学分野等におけるノーベル賞がありましょうか、また、一般的なビジネス社会においても、それぞれの分野ごとに、斬新なスキームを打ち立てた(先に取り組んだ)企業が勝利するのと同じです…私たちの身近な生活に直結する分野だけでも、アップル、マイクロソフト、テスラ、IBM、アマゾン等など…
…ただ、例外もあります…武漢ウイルス…いわゆる「コビド19」と変名されたコロナウイルスへの有効性が世界中で証明されていた、先行医薬品「イベルメクチン」が、それぞれの国家をも意のままにする大製薬会社の力に屈し、その大製薬会社が「イベルメクチン」の有効性を発言していた国や医師の声を政治力・諜報力を総動員して抹殺し、ときには水面下のパワーポリテックスで黙殺し、最終的に自社のコロナ薬で莫大な利益を得た大製薬会社が、もっと儲けたい、貧しい国をさらに貧しくさせてでも自社だけは儲けたいの一心で、未だに自国以外に販売している状態であることは世界中の知るところです…
…まるで、ウクライナ戦争を本気で支援するほどの先端兵器の提供は遅延させ、旧来の武器を小出しにして、ウクライナの人々と国土と政府を当時者とさせたロシアとの代理戦争を長引かせ、結果、自国の軍備を最新の兵器に更新するまで、かつ、ウクライナに莫大な負債を負わせて自国の繁栄を勝ち取ろうとする幾つかの西側国家のエゴと同じ構図です…このウクライナ…戦争に勝つにしろ負けるにしろ、どれほどの人命を失い、何十年にも及ぶ返済を余儀なくされる借金を背負うのでしょうか…気の毒でなりません…まるで日露戦争に勝利した日本が、その戦費の返済に何十年もかかったのと同じです…(-_-;)うむ、随分脱線したな…元に戻そう(-.-)
…☆☆…(^o^)…☆☆…
…で、この…「先に知る」という言葉に続くのが「先んずれば人を制す」という効果でしょうか…先の論述内容と同じですね…これを私たち不動産業に置き換え、売買仲介という一面で捉えますと、「売りたい」というお客様を、どの不動産業者より先に知ることが出来れば、70~80%の確立で、その不動産の売却を担えます…しかし現在では「一括査定」というポータルサイトを介して、複数の…ときには15社ぐらいの不動産業者がヨーイドンで一斉に走り出しますから、「売りたい」というお客様の信任を得るのは尋常な努力では勝ち得ません…
…この「致知」という月刊誌の、一つ一つの教えに触れていますと、全ての道はローマに通ず…という諺の「掌(たなごころ)」で踊らされているような錯覚につつまれつつ…この「致知」の今号が「幸福の条件」を特集テーマにしていますので、「巻頭の言葉」に続くプロローグとしてご紹介しましょう…今号のタイトルは「特集 幸福の条件」です…
…ここでは、人は誰でも「徳」を持っているので、その「徳」を発揮するために、自分を創り、花を咲かせよと言い、と同時に、相手の花を咲かせるお手伝いをしろとも訴えます…その上で、「至善に止まれ」と説きます…ここでの「…止まれ」は止まるという意味では無く、文字学的な意味では「足跡」を指しますから、さしずめ、至善=最高の理想、という境地に向けて、自らの歩みを止めるな…ひたすら歩み続けろ…という意味を指します…「最高の理想に向けて歩み続けろ」…なんと力強い言葉でありましょうか…
…ここで「致知」は「至善に止まれ」を受けて、「八木重吉」の詩から…花はナゼ美しいか、それは、ひとすじの気持ちで咲いているからだ…を引用しています…では、本当に美しい姿はとはナニか、それはひとすじに流れる川のようなものだ…と、美しさの本質を人間の性(さが)や行い、生き方に擬態させています…
…で、この幸福という概念に対して、永海佐一郎という博士は「幸福は最初は不幸の形をして現われるのが常である」…から…不幸に耐えよ、その先に幸福があると説きます…ようは、人生何があっても逃げるな、立ち向かえと背中を押し、逃げればその先にある幸福まで逃げてしまうという必然論を展開します…
…そして、この言葉を実践した一人として「稲森和夫」さんの言葉で締めくくります…稲森さんの言葉…
…「われわれ人間が不幸に対処する態度としては、不幸を回避しようとしないで、あくまでもそれに耐え抜くことにより、やはりそこには全く思いも設けなかったような大きな幸福が与えられるということであって、このことの示す真理性については、わたくし自身もその長い生涯の上に、これを心証体認してきたと言って良い」と体験表明しています…
… 一方で、昨今の子育て、人材育成では、「嫌だったら止めて(または辞めて)いいんだよ」、という言葉を簡単に連発する気風があります…嫁に行く娘にも「耐えられなかったらいつでも帰ってきてもいいんだよ」という言葉が散見されますし…「頑張らなくていいんだよ」という言葉も普遍的なまで定着してしまいました…しかし、これらの言葉は、前提として、一度、二度と立ち止まって良く考え、知恵の限りを尽くして努力し…それでも駄目だったら…生き詰まった挙げ句に命までも犠牲にすることはさらさらないんだぞ…という一番大切な水面下の「心」を無視して、あるいはその「心」を読み取れずに安易に流れる事が多いように思われます…家庭教育、学校教育、さらに、社会教育の欠陥と言えましょうか…耐える力が育たない素地を大人たちが創り出しているようです…ね (-_-;)
…で、私は言いたい…「一人で、ときには一緒に、できればみんなで一緒に頑張りましょう」…日本中がガンバラねば、いつか日本が無くなる…因みに吾が日本の本年の出生見込数は、約80万人…私が生まれた年の約4分の1…国の人口は国家成長のバロメーターでありますから、これは、まっこと大変な事態です…産めよ増やせよ政策と機運、フォローが足らなさすぎますね…
…で、「致知」に戻りますと…以下、「人生を幸福に生きる知恵」と題して、ローマ教皇庁枢機卿・前田万葉さんと文学博士・鈴木秀子さんの対談…
…次に、日本人でありながら、インド仏教最高指導者・佐々井秀嶺さんの「学問せよ、団結せよ、闘争せよ」と題したインタビュー、
…次に、帯津三啓病院長の帯津良一さんと、めぐみ在宅クリニック院長の小澤武俊さんとの「幸福な生き方と死に方」と題した対談…
…次に、脳科学が明らかにした「誰もが幸せになれる法則」と題した、脳科学者の岩崎一郎さんのオハナシ…
…次に鹿児島の中小企業「タイヨー」の清川照美さんが、10年間で454億円の社債を10年間で返済したという異次元の体験談…等、
…と、いうことで、今日の段階で、この月刊誌「致知」の読み込みはここまで(三分の一)です…いや、マッコト、どれもこれも素晴らしい内容で、その説得力といい、登場人物の飾らぬ言葉といい、無限の力や優しさに漂う天上の調べに触れる思いで読み進めています…
…と、同時に、貼り付けたその他の書物7冊についても、少しづつ少しづつ…まるで宇宙を旅する気分で角度を変えた人間学に触れる毎日…いや、時々は休みます…と言うことで、他にも面白いオハナシが山のようにありますが、本日はここままで(^o^)
…追伸…誰か、私を講師に呼んでもらえないかな…1時間、10,000円で良いけどな~(-_-;)、いえいえ、講演料は無料です…