20231222 山さんブログ-その67
…本年の最後のブログ当番です…
…2023年の締めくくりに相応しいテーマはなにかな~(-_-;) …、と考えてはみたのですが、昔から言われている諺(ことわざ)がありまして、「下手な考え休むに似たり…」だとか…で、その通りだと深く同感する私の頭は、動いているときも休んでいるときも、神経細胞の活動は同量…従って、ドーパミンの放出量も変化なし…あ~(/_;)~、何とかしてこの頭~(>_<)
…しかし休んでいたのでは、本年最後のブログがここで終わりますから、せめて手を動かすことにしました…で、手に触れたのが、直近で仕入れた書籍「米国の対日謀略史(原題は「米国の封日謀略史」)」著者:伊藤七司(1889年-1964年)、…この「本」の凄いところは、大東亜戦争(第2次世界大戦)終戦間近の1944年に、戦時報告書(レポート数、275ページ)として上梓(じょうし)されたとのことで、戦後進駐したGHQの格好のターゲットとなり、則、「焚書(ふんしょ)」…とされた「本」の、復刻版です…(正義は蘇るのだ…(ここは山さんの偏見))
…で、この伊藤七司は、1947年4月6日から5月2日まで、福島県郡山市の市長を経験しています…短命な理由は、公職追放です…GHQからの目線では、公職に相応しくない人物…との評価…まっ、当時としては当たり前のペナルティーですね…ナンと言っても、アメリカの恥部を抉(えぐ)り出した人物ですからね…
…「焚書」の説明は今更ナンチャラ、と言うことになりますが、戦後日本の統治を担ったアメリカを代表とするGHQにより、1945年までの約2500年間に培われた日本人のアイデンティティを根こそぎ崩壊させるために執られた政策の一つでして…大東亜戦争の端緒となつた当初、アメリカは、資源と言えるものが何一つ無い日本なんか、1~2年もあれば直ぐに降伏すると考えていたようで、ところが蓋を開けると日本兵が強いのなんのって…
…あのマッカーサーも、南方戦線から自国の兵卒を見捨てて自らはオーストラリアに逃げざるを得なかった苦い経験をしています(但し、ルーズベルトの命令で…)から、ある意味、日本が憎くって仕方なかったのでしょうね…ともあれ、二度と日本が強さを取り戻さないように、強い国民性を育てた日本の根底をなす、過去から連綿と紡がれた教育、思想、文化(その一部)等を否定し、アメリカに従属化させるための一環として、アメリカを代表とする連合国の行為に不都合な事実が綴られた書籍等は燃やす…もとより教育方針は根底から覆す…
…とまあ、戦勝国としては当たり前の事をやったわけで…それだけでは飽き足らず、それまでの戦時国際法では裁けなかった東京裁判での被告を事後法を成立させ、遡及的適用を行うという荒技を使いました…まったく、倫理観のかけらもない仕様ですね…私、山さんはアメリカ大好き人間ですが、歴史の断片や枝葉については許せないことも多々ありますね…でも喧嘩は出来ません…100%私が負けますからね…負ける喧嘩は絶対やらない(-.-)…この判断力が戦前の指導者に備わっていれば、もっと違う日本が見えたのですが…いかんせん、アインシュタインでも時間を戻せない…
…またまた大きく脱線だ…ハナシを戻しましょう(^^)/~~~
…一方で日本の国民の窮状を見かねて、ルーズベルトの前任大統領であったフーバーや多くのアメリカ人慈善団体等(一部の兵隊たちも含め)が日本への食糧支援を積極化させました…今、振り返りますと、私(山さん)も無邪気なまま、その恩恵をありがたく頂いていたようです…(~o~)…アメリカよ、ありがとう(-.-)(-.-)
…で、この「米国の対日謀略史」の著者:伊藤七司は、戦前、アメリカに長期間滞在したことも有り、ヨーロッパ視察を含め、その産業力の強さ、技術力の高さ、等、国力の差を嫌と言うほど認識していましたから、当時、アメリカ赴任や留学を経験した他の軍人同様、戦争には大反対でした…
…しかし、起こってしまった戦争を元に戻すことは出来ませんから、この作品(レポート)では、戦争終結1年前の状況時点のアメリカというものを分析し、その後の日本の有り様を主張したという内容です…読めば読むほど、その時代、よくぞここまでアメリカやその他の連合国を分析したものだと、呆れかえるばかりの重厚さで、いやはや、戦前の日本人は本当に凄いな…というのが実感(=_=)
…当時のアメリカは、イギリスから独立してからの歴史的な成り立ちが影響して、他国に対しては「不干渉主義」、裏庭の中南米や南米に対しては「干渉されたくない主義」、そしてアジア、特にチャイナの権益に対しては「干渉しない訳にいかない主義」…ですから、満州に利権を広げる日本がジャマデ邪魔で仕方なかったという政治的、商業主義的覇権に血眼であったようです…当時のアメリカ国民の心情としても、弱いチャイナを日本が虐めている構図に映ったのでしょうね…
…で、「不干渉主義」の分かりやすい事例で、第1次世界大戦の前後、アメリカのヨーロッパ地域に対する「不干渉主義」は国民に浸透しておりました…悪く言えば自国(アメリカ)さえ良ければ良いという考えですね…第2次世界大戦に参戦する時も、アメリカの指導者層は、徹底的にドイツを悪者に仕立て、イギリスと共に闘わなければ、やがてドイツがアメリカを攻撃してくるという恐怖感を国民に植え付け、ルーズベルトはイギリスのチャーチルと二人三脚でアメリカを戦禍に入り込ませたという訳です…
…で、その間、日本に対しても「コーデル・ハル(後に国務長官)」という悪役外交官・政治家を代理人とし、日本を徹底的に追い込み、日本に戦争を仕掛けさせた…というのが、戦前戦後世界史に詳しい人々の常識になっています…日本が、真珠湾攻撃を行った際、ルーズベルトは、「これで国民を説得できる」と、大満足であったという内部文書が残っていますし、今更言うまでも無く、日本が真珠湾を攻撃することは事前に把握していましたから、真珠湾の主要な軍艦や空母はすべて待避させていましたね…
…まったく、日本は見事な罠にはまりました…
…その当時イギリスのチャーチルも、自国だけではドイツに適わない事が分かってましたから、日本による真珠湾攻撃の報告を聞いた時、膝を叩いて大喜びしたと伝えられています…「これでアメリカが参戦する…と」…
…で、まあ、真珠湾攻撃を受けたアメリカ国民も、ことそこに至っては他国に対する「不干渉主義」を脱ぎ捨て、ルーズベルトを支持したことで、アメリカの産業界は一気に戦時体制に入りました…資源は余るほど持つアメリカとその国民が本気になった瞬間です…
…私たちが長年知ることが無かった歴史のページが徐々に開かれて久しいことですが、やはり次々と、アメリカの不都合が明るみになってきますね…
…ともあれ、この手元の「米国の対日謀略史」その内容の深いこと深いこと…久々に読まずにおかれない書物との出会いです…
…とは言え、今月号の「月刊誌:致知」も、涙と感動の大嵐…今回のブログで紹介するには私の持久力が持ちませんので割愛しますが、勿体ないですね…人間学学習の宝庫…
…で、またまた少し軌道修正…日本の歴史の大転換期が、明治維新と大東亜戦争(第2次世界大戦)であったことに異を唱える人は少ないと思います…で、その大転換期となった歴史の結果だけでなく、何故そうなったのかという事実と、その背後で蠢いた悪や、隠れてしまった正義の確認作業に興味は尽きません…
…その探索作業のために、あと50年くらい長生きしたいものの、「命」というものがトコロテン方式で追いやられる日が来ることを考えると残念でなりませんね…
…ということで、知りたいことが山ほどある私の寿命は、予定寿命年数のあと4分の1…4分の1しかない…いや、まだ4分の1もある…ありがたいかな、生活に困らない程度の年金があり、図書館も近い…それで無くとも知りたいことはネットでサクサク探索と散策…辻井喬(堤清二のペンネーム)の「深夜の散歩」ならぬ、散歩は今やワールドワイドな知の散歩…そう言えば知の巨人と言われた立花隆もそんな余生を過ごしていたような…
…いや、私の現実は、愛犬のハッピーとの散歩でさえ、ゼーゼー(/_;)…
…私のブログに時々目を通していただいた「Kさん」、今年もありがとう…(*^_^*)
…私のブログがつまらなくて三行で退室した見知らぬ「A to Zさん」…来年こそ宜しくお付き合いくださいませ(-.-)
…最後にひと言…アメリカの素晴らしさの一端をご紹介しましょう…確かにアメリカは正義の旗印を高々と掲げながら相手国から見ると悪さの限りを行うことがあります…是についてはどの国にも当てはまる事で、一方の国の正義は相手国から見ると邪悪…とはいえ、アメリカと他の邪悪な国家との大きな違いがありまして、アメリカは、その事象の記録(機密事項)を、一定期間経過後、公開するという潔さがあります…
…殆どの機密事項は30年経過した時点で公開しなければならないことが、ニクソンの時代に法律化されました…もちろんアメリカの利益を著しく毀損させない範囲でではありますけどね…そんなことで、大東亜戦争前後のことも、かなり前から相当量の機密公開がなされています…しかしそれらの事実が日本で公開されることはほんの少しですし、まして教科書で取り上げられることはありません…
…歴史の事実は、悪者が日本であったりアメリカであったり…余談ですが、日本に対するアメリカの悪さの起源は1853年のペリーからタウンゼント・ハリスへとタスキされ、日本の開国後に合わせて取り交わされた不平等条約の頃からでしょうかね…
…昔の日本とチャイナとの関係も、現在のチャイナと日本との関係もそうですし…ロシアとウクライナとの関係等も、時代を遡ってみると一方的にロシア悪者説に加担できない理由が見受けられたりもします…まっこと国際政治というものは複雑です…世界平和を構築できる大天才の出現も望み薄で、ましてや神への祈りが通じよるよう事柄でもありませんし…うむ(-_-;)…こりゃまた、大きな課題を抱えながらの年末年始になりそうだ…と、まあ、この課題に対しては徒手空拳の我が身が恨めしいばかり…
…しかし、私は生きるのだ…(~o~)